M・T
私は美術大学でデザインを学んでいて、デザインとブランドを紐づけるというところに興味を持ち、「ブランドを作る仕事がしたい」と考えるようになりました。K・TさんとK・MさんはMDをしているので、私のようなデザイナーとは違う視点なのかな。
4℃をはじめ、さまざまなブランドを展開しているエフ・ディ・シィ・プロダクツ。ブランドにおけるモノづくりは、ほかのモノづくりとはどう違うのか。ここでは、それぞれデザイナーやMDとしてブランドの価値向上に取り組む3名に、ブランドビジネスへの想いを語ってもらいました。
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参加メンバー
M・T
私は美術大学でデザインを学んでいて、デザインとブランドを紐づけるというところに興味を持ち、「ブランドを作る仕事がしたい」と考えるようになりました。K・TさんとK・MさんはMDをしているので、私のようなデザイナーとは違う視点なのかな。
K・T
私の場合は、モノ以上の価値を生むブランドの力に興味がありました。例えば、「このブランドだから買う」という購買行動があると思いますが、人それぞれに好きなブランドがあって、同じモノを選ぶ際にも好きなブランドのほうを選ぶ。そういったブランドの力はどのように生み出されているのかというところに関心がありましたね。
K・M
確かに、「4℃だから買う」というお客様もいらっしゃいますよね。ただ、私の場合はそもそもブランドに興味があったというよりも、ジュエリーの持つ力に興味があったんです。祖母や母から4℃のジュエリーをもらっていたのですが、身に着けているだけで元気をもらえるお守りのように感じていて、そういったところに惹かれていました。
M・T
ジュエリーに興味があったというのは、私も同じです。同じデザインでも広告グラフィックなどは一過性でお客様のもとにずっと残るものではありません。でも、ジュエリーならずっと大切にされますよね。そんなモノづくりをしたいと思ったことが当社に入った理由でもあります。
K・T
私の場合は、「モノづくり」には興味はあったのですが、ジュエリー業界自体を第一志望にしていた訳ではなかったんです。ただ、過去に贈り物として4℃のジュエリーを購入した経験などもあり、ブランド名を知っていたというのも、当社を受けた理由の一つでした。
M・T
4℃はメジャーなブランドなので、入社前に何かしら接点のあった人が入ってくるケースが多いですよね。私にとっても、4℃は姉がつけていた憧れのブランドでしたから。そんな風に憧れる気持ちもブランドの力ですよね。
M・T
デザインする際には、お客様の持つイメージを良い意味で裏切りつつ、ブランドとしての世界観を崩し過ぎないように意識していますね。
K・M
確かに「4℃らしさ」は重要ですよね。同じジャンルの商品でも、ほかのブランドと4℃とではお客様が期待することも変わってきますから。
K・T
ただ、同じことばかりしていても前年を越えるのは難しいと思うので、4℃を好きでいてくれるお客様に対し、従来とは異なるアプローチでさらに喜んでもらう、というのも大事ですよね。EAU DOUCE4℃の15周年のときに、思い切ってこれまでやってこなかった他社ブランドとのコラボ商品を作ったのですが、思っていたよりも受け入れられて、新しい価値を提供できたと思っています。
K・M
その辺りはブランドによってもやるべきことが変わってきますよね。私はcofl by 4℃も担当していますが、21年に立ち上げられたブランドなので、まずはお客様に知ってもらい、ブランドのイメージを持ってもらうことが重要なのかなと。基本的にオンラインのみで展開しているブランドではありますが、ポップアップストアを実施したりして、認知度を高めていこうとしています。
M・T
そういうところでブランドの世界観を伝えていくのも大切ですよね。私はデザイナーなのでジュエリーのデザインで世界観を表現しますが、「できあがった商品をどう見せていくか」も大事なんですよね。サイトデザインや店舗の内装なども含めてブランドの世界観になっていきますから。
K・M
cofl by 4℃は環境に優しい素材を使ったサステナブルブランドなので、そういった特徴を多くの人に伝えていきたいですね。世の中にあまり知られていないブランドというのはたくさんあると思いますが、4℃は認知度の高さで常に上位に入ってくる。それってすごいことだなと改めて感じています。
M・T
デザイナーとしては、時代に合った商品を届けていきたいという想いがあります。ですから、先程K・Tさんがいっていたように、新しいことにも取り組んでいきたい。それが100年ブランドとして長く続いていくためにも重要なのかなと。時代の変化に食らいついていかないと、ブランドも淘汰されてしまいます。時代を捉えたモノづくりでブランドの価値を高めていきたいですね。
K・T
まったく同感ですね。
M・T
どちらかというと、4℃よりもお二人が担当しているCanal4℃のほうが、攻めたことをやっているイメージがあります。コラボなんかもたくさんやっていますし。
K・M
新しい客層を取り込もうというところに力を入れているので、新素材の採用やキャラクターとのコラボなど、いろいろな挑戦をしていますね。そういった挑戦を継続しながら、ブランド価値を向上させていきたいと考えています。
K・T
そうですね。今は4℃ HOMME+といったメンズ向けブランドがありますが、Canal4℃でもメンズ向けの商品があってもいいのではないかという意見が出てきています。今後は男性が自分で身につけたり、女性が男性へのプレゼントとして贈ったりできるジュエリーをCanal4℃で作ってもいいのかなと。そういった新しい価値を提供していけるような仕事に挑戦したいですね。世の中的にもジェンダーレスな価値観へと変化してきていますから。
K・M
ちなみに私がcofl by 4℃の立ち上げに携わらせてもらったのは3年目のとき。若いうちからそういったチャレンジングな仕事を任せてもらえるのは、当社の良いところかなと。若手であっても自分がやりたいと思ったことを上司と相談しながら仕事に反映していけますからね。主体的にブランド価値向上に取り組めるというのは、仕事をしていて楽しいです。
Cross Talk
クロストーク
エフ・ディ・シィ・プロダクツで働く社員にテーマに沿って本音で語っていただきました。
4℃ジュエリー営業課:S・N
Canal4℃商品企画課:I・S
EC営業課:O・S
エフ・ディ・シィ・プロダクツの若手社員たちはどのような想いで、仕事に取り組んでいるのでしょうか。活躍する3名の若手社員に、仕事の魅力や職場の雰囲気などについて語ってもらいました。
MORE Canal4℃商品企画課:M・A
4℃ジュエリー商品課:Y・T
4℃ジュエリー営業企画課:I・M
エフ・ディ・シィ・プロダクツで働く社員たちは、なぜジュエリー業界を選んだのか。MDやデザイナーとして活躍する3名の社員に語ってもらいました。
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