Project Story 01 / 
プロジェクトストーリー

ジェンダーレスブランド
「4℃ HOMME+」誕生の裏側

Introduction

デザインやブランド名に
込められた想い

Project Member

プロジェクトメンバー

  • 2010年入社 /
    商品第二部 / 部長
  • M・S
  • 2013年入社 /
    4℃ジュエリー企画課 / デザイナー
  • Y・Y
  • 2016年入社 /
    4℃ジュエリー商品課 / MG MD
  • U・K
ジェンダーレスの新ブランドをD2Cのチャネルで

新ブランド立ち上げの経緯について教えてください。

M・S

きっかけは消費者の行動パターンが変化してきたことです。お客様の行動を見ていると、近年はオンラインで商品を購入する傾向があります。それがコロナ禍でより顕著になりました。そこで、当社としても販売チャネルをシフトした、新しい事業モデルが必要ということになり、プロジェクトがスタートしたのです。
どのような事業モデルを構築するのかとなったときに、自社ECサイトの売上が伸びていることもあり、D2Cというチャネルで新しいブランドを創出しようということになりました。
では、一体、どういうブランドにするのか?4℃ではご来店いただく約半数の方がお相手へのプレゼントを探しに来る男性です。多くの男性が来てくれているのに、男性が自分で身に着けたいジュエリーを置いていないのはもったいない。そこで、男性が着けられる、ジェンダーレスなジュエリーのブランドを作ることになりました。

U・K

男性が着けられるジュエリーとしてどんな商品を作っていくのかを考えるため、社内アンケートを実施しました。女性には「男性がジュエリーを着けることに対して好感が持てるか」を聞いたところ、「好感が持てる」という声が多く、女性目線でも潜在的なニーズは高いと判断しました。
また、男性には「ジュエリーを着けたいと思うか」「ジュエリーはどこで買っているか」を聞きました。すると、ジュエリーを着けたい男性は8割にのぼったものの、「どこで買えばいいのかわからない」という回答が半数以上あったのです。また、購入場所で一番多かったのはアパレル関連のセレクトショップという回答でした。これらのアンケート結果を踏まえ、セレクトショップにあるジュエリーを調べるところから、商品開発に取りかかりました。

4℃らしい曲線美と力強い直線が生み出す、洗練されたフォルム

商品開発はどのようなコンセプトで行ったのでしょうか。

Y・Y

「どういうお客様が着用するのか」については、時間をかけて検討しました。私たちが狙いたいのは、「ジュエリーを着けたいと思っているけれど、どこで買えば良いのかわからない男性」です。では、そういった人がどんなファッションをしているのかというと、ファストファッションを活用してシンプルなコーディネートを好んでいるのではないかと考えました。そういったコーディネートにジュエリーを合わせて個性を出す、そんなスタイルに行き着くのではないかと。最終的にそれがターゲットとする客層のペルソナとなりました。
具体的な商品設計については、ディテールにこだわりました。4℃の名を冠するブランドになるため、ほかの自社ブランドとまったく印象の異なるジュエリーを作るのは違う。では、どこで差別化していくのか。4℃の特徴は美しい曲線美です。ですから、新ブランドのジュエリーも、曲線の美しさは残しつつ、そこに力強さを感じさせる直線的なデザインも盛り込むようにしました。また、男性だけでなく女性も着けられるジェンダーレスのジュエリーになるので、サイジングも重要です。そこは、男女さまざまな体躯の人に試着してもらい、適正なサイズを検証していきました。

U・K

ジュエリーは、ジェンダーレスで着けられる洗練されたデザイン、研ぎ澄まされたフォルムが特徴となるので、4℃のロゴに「HOMME」と付け、さらに「時代やジェンダーを越えて着用する人に寄り添い続ける」「時代の一歩先をいく輝きを届けたい」といった想いを「+」の記号に込めました。

さらなる認知拡大を通じ、4℃全体のライフタイムバリューを高める

4℃ HOMME+の現状と今後について教えてください。

U・K

4℃ HOMME+は21年の10月にローンチし、想定以上の成長を感じています。男性だけでなく、女性のお客様が自分のために購入されることも多く、性別、年齢など、想定していた客層にリーチできていると感じています。
今後、とくに力を入れて取り組んでいくのは、男性と若年層に対する認知の強化です。そのためにも、オンラインだけでなく、リアルでのお客様との接点づくりなど、いろいろなかたちで情報発信をしていく必要があると考えています。

Y・Y

デザイン的な面でいうと、ジェンダーレスのブランドは競合が多いので、そこに対する強みをどう作っていくかがポイントになります。曲線美の中にある直線の力強さはその一つですが、時代的にストレスフリーなデザインが求められているので、着けたときの心地良さも追求していきたい。
あとは他社では作れないような構造のデザインにも挑戦していく考えです。例えば、機械的なギミックのあるジュエリーなど、職人の技術がないと作れないようなモノを送り出していきたいと思います。

M・S

長期的な視点でいうと、4℃ HOMME+のブランド体験を通じて、当社全体における顧客のライフタイムバリューを高めていきたいと考えています。4℃はブランドのコンセプトとして、長く人生に寄り添うことを大切にしています。ですから、「4℃ HOMME+で買い物をした男性が、次は4℃で大切な方に贈るジュエリーを買う」というように、お客様の人生のさまざまな場面で接点を持てるようにすることが大事。4℃HOMME+の価値を上げることで、4℃全体の価値を向上させていきたいと思います。

Project Story

プロジェクトストーリー

02

ブランドの正体を隠した
匿名宝飾店とは

“固定化されたブランドイメージからではなく、モノを見て、自分の指や肌の上でジュエリーを好きになってほしい”
4℃の原点、こだわり続ける『モノづくり』を皆さんに体感してほしいという想いを企画にし、多くの方にご好評をいただきました。

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